介護と子育ては共通点が多い
「あなたが介護で後悔する35のこと」を読みました。
この本には、介護経験者のエピソードが書かれており、何度も目頭が熱くなる場面がありました。
祖母が少し前に入退院を繰り返していて、60代の母親が介護まではいかないものの、毎日のようにお世話をしに行っていた時期があり、他人事とは思えず手に取りました。
本を読み進めていくと、介護と子育てには共通点が多いように感じました。
私の中で勝手に子育てと照らし合わせて読みました。
私自身、介護は大切な親にしてあげることで、そこまで苦にならないと漠然と考えていましたが、子育てが自分の子だから苦にならないという考えと同様、甘い考えなのだと思い知らされました。
さらに言えば、子どもは徐々に育っていきますが、介護は徐々に衰えていく訳で、本当に過酷なものなのだと思います。
印象的だったのは、介護をしていると「社会から取り残される」感覚になるということでした。
これは私が出産後に感じていた虚無感のようなものとまったく同じです。
世の中には産休・育休を取得した上で出産し、約1年後には仕事に復帰する人が多い中、専業主婦になってしまい、夫の収入も頼りなく、毎月赤字で、この先どうなってしまうのだろう、と悩んでいました。
介護者も、介護のために離職する場合があり、1日中お世話し、外との交流が途絶えてしまうことで「社会から取り残される」感覚になるということです。
また、介護者が要介護者に辛くあたってしまい、寝ている顔を見て後悔する、というのも子育てそのものだと思いました。
この本の中で気持ちが救われた言葉は、「後悔しないことはない」ということです。
どのような選択をして、行動をしても、必ず後悔は付き物なのです。
もちろん子育ても同様で、後悔の連続です。
しかし、今の状況を懐かしく思える日は来る、というこれまた以前に私自身がブログでも書いた言葉と出会い、さらに子育てとの共通点を見つけ出しました。
何度も、ここも子育てと一緒だ!と共感しながら読み進み、思ったことは、両親ともっと思い出を作りたいということです。
これからも両親や家族との時間を大切にしようと思います。
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